rehabilitation



一体どこからが浮気?
一緒に飯を食う? 二人だけで会う? 身体に触れる?

「ほら、もう帰るぞ」
「や、ですぅ!もう一件」
「駄目だ。送って行ってやるから」
「やだやだー立てないぃ!おんぶー!」
「おんぶじゃねえよ、ったく、外でそんなになるまで呑むな。新米とはいえ教師の端くれだろ?」
「先生はあ、よっぱらっちゃあ、だめなんですかあ?」
「限度を弁えろって言ってんだ。ほら、帰るぞ」
「やだあああ!おんぶしてくれなきゃかえらないー!」
「分かった、分かったから静かにしろって。じゃあ、上着脱げ」
「えーやだあ、脱げとかって、こんな所でー? うみの先輩ったらあ」
「違うって。お前スカート短いだろ」
「……別に、腰に巻いて隠さなくても大丈夫ですよー? 所謂見えパンだしー?」
「そういうのは大丈夫じゃねえの。これ着てろ」
「寒くないけど、せっかくだから着てあげますう」
「そりゃどうも」
「うみの先輩のベストー!先輩の匂いー!」
「おっさん臭いとか言いやがったら放り出すからな。ほら、足をじたばたするな、巻いたのがずれるだろ、あ、おやっさんご馳走様。うるさくしてすんません」
「うるさくなんかしてないもーん。おじさんまたねえ! 美味しかったー!」

「……ねぇ、うみの先輩」
「何だ? 気持ち悪いか?」
「ううん……ねぇ、私、胸おっきいでしょ」
「そうだな、って、いいって、押し付けなくても分かるって」
「太腿も、白くってむちむちで柔らかいでしょ?」
「そうだな」
「顔だって、結構イケてると思うんですけど」
「イケてるイケてる」
「じゃあ、一回位、寝てくれてもいいんじゃないですか?」
「俺、付き合ってる人がいるからなあ」
「私、黙ってますから。誰にも言いませんから」
「俺が付き合ってる人って、無茶苦茶勘がいいんだ。多分、バレちまう」
「……ふーん、怖いんだ」
「怖いっていうか、まぁ、なんて言うか」
「その人、やきもち焼きなんでしょ」
「かなりな。しかも思い込みが激しい。お前みたいに、若くて可愛くて胸がでかい女の子が俺の好みだって信じてる」
「違うの? うみの先輩は、そういう女の子は嫌い?」
「若くて可愛くて胸のでかい女の子が嫌いな男の方が、少数派だろ」
「私はうみの先輩の事を聞いてるの! ってか、私ら忍でしょ? 任務だったら誰とでも寝なきゃならないじゃないですか」
「そうだな」
「だから、別に、そんなに真面目に考えること無いと思うんです。私、付き合ってくれって言ってる訳じゃないんですよ? ただ、うみの先輩とエッチしたいたいだけ」
「そこをなし崩しにしたらどうにもなんないだろ」
「意気地なし」
「何とでも言え」

「俺が、悲しませたくねぇだけだ」


(15.01.29)


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