傲慢な人

 

 

 

「昨日の夜、どこにいたの?」

 カカシが訊いた。

「ちょっと、ヤボ用です」

イルカが答えた。

 

 

 

 「浮気したら、殺すって言わなかったっけ」

 カカシの紅い眼に表情は無い。

 「聞いていますよ」

 イルカの口元に、微笑が薄く浮かぶ。

 

 

 

 首筋に当たるクナイの感触が、ひんやりと心地よくて、イルカはうっとりと眼を閉じた。

 

 

 

 疑うなら、殺せばいい。

 

 

 

 信じるなら、抱きしめればいい。

 

 

 

 決めるのは貴方。

 

 

 

いつも、ぎりぎりの所に立っている。

 

 

 

完(05.04.29)

 

 

 

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